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2022年(令和4年) 12月10日(土)付紙面より

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ひと 蔵人として珍しい酒ディプロマに 日本酒・焼酎のソムリエ認定

佐藤拓也(さとう・たくや)さん

 日本ソムリエ協会(田崎真也会長)が認定する「日本酒・焼酎のソムリエ」である2022年度「SAKE DIPLOMA(酒ディプロマ)」に認定された。庄内でこの資格を持つのは数人で、飲食・酒販関係者が多く、蔵元関係者で取得するのは珍しいという。

 佐藤さんは庄内町の鯉川酒造・佐藤一良社長の次男。大学卒業後、岩手県盛岡市と山形市の酒蔵などにそれぞれ2年ずつ勤務。昨年5月、鯉川酒造に入社した。現在は経理業務のほか、蔵人として酒造りにも参加している。

 酒ディプロマは2017年から行われている同協会が認定するソムリエ資格の一つ。毎年約2500人前後が受験し、合格率は約4割という難度の高い資格。知識を求められる筆記の1次試験と、日本酒や焼酎のテイスティング、酒米の特徴やお酒に合う料理に関する論述が行われる2次試験を経て認定される。

 佐藤さんは「本格的に蔵人として参加するようになり、ゆくゆくは社長の後に蔵を継いでいくとなった際、伝統だけでなく、何か新しいことをしたいと思った」と酒ディプロマへの挑戦を決めた。受験は21年に引き続き2回目。最初の受験では2次試験をパスできなかったが、2年目の今年はたくさんの銘柄の日本酒を持つ蔵人に助力を仰ぎ、「テイスティングはとにかく数を飲んだ」という。

 そのかいあって今年10月中旬、仙台市で行われた2次試験では6種類のテイスティングで甘味や酸味、香りなど微妙な差を感じ取り見事合格。11月末に認定書を手にした。「かなり難しかった。うれしいのはもちろんだが、ほっとしたのが正直なところ」と振り返る。
 佐藤さんは「今回学んだことを生かし、鯉川酒造のお酒の説明やお酒に合う料理などを上手に説明していきたい」と希望を語った。

   ◇   ◇

 東京農大応用生物学部醸造科学科卒。料理が趣味で家の食事に一品加えることもある。「創業から約300年の歴史ある蔵元を守っていける人になりたい」と話す。28歳。

佐藤拓也さん
佐藤拓也さん



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