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2023年(令和5年) 3月2日(木)付紙面より

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アポ電対策「体験型」で学ぶ 鶴岡署管内で訓練

 警察署員が特殊詐欺犯になりすまして市民に電話をかける鶴岡警察署(高山浩喜署長)の体験型「疑似アポ電話対応訓練」が28日、鶴岡市の家中新町とみどり町の民家で行われた。

 特殊詐欺に気を付けてもらおうと同署地域課の若手署員3人が考えた。全国では初の試みという。アポ電話は「5年間で3万7000円の医療費が還付される」という実際にあったうそ電話を想定した。

 交番の署員が巡回連絡先の住宅で特殊詐欺の注意喚起と訓練の実施を打診。みどり町の瀬尾忠衛さん(82)方では、犯人になりすました地域課の署員が瀬尾さん方の固定電話に「厚生労働省で医療費の見直しが行われ、お支払いいただいた医療費の一部が戻ってきます」「申し込みの期限は今日が最終日。今日中に手続きしないと医療費の還付金が受け取れなくなります」「受け取るためには金融機関のATMで手続きが必要」と全くうその電話をかけた。

 これに対して瀬尾さんは「市役所に行って直接確認する」「あなたが指定する金融機関の口座は持っていない」と言葉巧みにだまそうとする署員を封じ込めた。

 署員は「うそ電話に対する対応は良かったと思う。振り込みを誘う電話は100%詐欺と認識してもいい」と防犯指導を行った。

 瀬尾さんは「いくら訓練とはいえ、とてもリアルだった。だまされてしまう人の気持ちが理解できる。地域全体で詐欺に対する意識を高めるためにこうした訓練は今後も続けてほしい」と感想を語った。

 同署では「『払い戻し』『還付金』『ATM』という言葉が出たときは特殊詐欺の可能性が高い。手口を知っていたとしても、犯人の巧みな話術で冷静さを失い、だまされるケースもある。こうした手口の電話がかかってきた場合は受話器を切り、警察に通報してほしい」と呼び掛けている。

署員のうそ電話に対応する瀬尾さん
署員のうそ電話に対応する瀬尾さん

特殊詐欺の未然防止に向けてチラシを手渡す鶴岡署員
特殊詐欺の未然防止に向けてチラシを手渡す鶴岡署員



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