2023年(令和5年) 3月19日(日)付紙面より
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鶴岡市が整備した鶴岡公園正面広場が18日、オープンした。江戸時代の鶴ケ岡城の二の丸部分に整備したもので、愛称は公募で「二の丸広場」に決まった。オープニングセレモニーの後、酒井家庄内入部400年を記念し広場内にソメイヨシノ1本を植樹した。
入部400年に合わせ2021年度から、以前サル舎などがあった場所に「芝生広場」「休憩施設」「階段状広場」「イベント広場」「歴史案内サイン」などを整備。昨年末に完成し、芝生の養生期間を経て供用を開始した。面積約2500平方メートル、整備事業費は約1億5000万円。
休憩施設にはあずまやを設けてテーブル、ベンチを設置し、ベビーカーや車椅子でも利用できるようにした。イベント広場はキッチンカーが最大6台乗り入れられるスペースがあり、4月から申請を受け付け、5月から利用できるようにする。金峯山から切り出して築城に使われ、公園内に残る「金峯石」も配置し、歴史を伝えている。
公園内の荘内神社参集殿で行われたオープニングセレモニーには、関係者約20人が出席。愛称公募(61人から計98点)で「二の丸広場」が採用された8人を表彰し、皆川治市長が「入部400年記念で市民の関心が高まる中、城址の歴史を伝える二の丸広場がオープンした。間もなく鶴岡公園も桜の季節を迎える。多くの人々に訪れてもらえれば」とあいさつした。
記念植樹は二の丸広場で行われ、酒井家18代当主の酒井忠久さん、皆川市長、本間新兵衛市議会議長が、5年生で高さ約4メートルのソメイヨシノを植樹。協賛した鶴岡桜の会(会長・石原純一荘内神社宮司)、愛称公募受賞者ら参列者で記念撮影し、二の丸広場のオープンを祝った。