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2024年(令和6年) 4月12日(金)付紙面より

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対照的な2人の写真家作品紹介 土門拳記念館 「植田正治と土門拳―巡りあう砂丘」展

 酒田市名誉市民で世界的写真家・故土門拳さん(1909―90年)と、共に20世紀の日本を代表する写真家・故植田正治さん(1913―2000年)の対照的な2人の作品を紹介する特別展「植田正治と土門拳―巡りあう砂丘」が酒田市の土門拳記念館で開かれている。

 植田さんは鳥取県境港市出身。山陰の空、地平線、砂丘を背景に被写体をオブジェのように配置した演出的手法が特徴。同市を拠点に70年近く活動を続け、その前衛的な作品は「植田調」と呼ばれ、国内外で高く評価された。リアリズム写真の旗手として「絶対非演出」を掲げた土門さんとは対照的で2人はしばしば比較されたという。

 作品では対照的とされた2人だが、戦後まもなく写真雑誌の企画で鳥取砂丘を舞台に合同撮影会を行うなど長く交流があり、それぞれが残した文章などからは作品の相違点だけでなく多くの共通点も見られることから、今回2人展を企画。土門さんの初展示作品などを含め計226点を展示している。

 互いの代表作となった土門さんの「ヒロシマ」「筑豊のこどもたち」と植田さんの「童暦(わらべごよみ)」の作品群を隣り合わせに展示したほか、土門さんが撮影後記で「無残な敗北」と表現した合同撮影会「植田正治VS土門拳砂丘撮影対決」のコーナーでは、互いの作品を並べて展示し、2人の違いを紹介している。「巡りあう砂丘」コーナーでは解説なしで作品が並び、どちらの作品か先入観なく観覧することができる。

 展示は7月15日(月)まで。4月29日(月)に子ども写真教室(参加無料)、5月11日(土)に庄内出身の写真家・五十嵐丈さんによる庄内砂丘での砂丘撮影会(ペア入館付き参加券1200円)が行われる。いずれも予約が必要。予約・問い合わせは記念館=電0234(31)0028=へ。

対照的といわれた土門さんと植田さんの作品を紹介する特別展
対照的といわれた土門さんと植田さんの作品を紹介する特別展



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