2024年(令和6年) 4月21日(日)付紙面より
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酒田市幸町一丁目の酒田駅前交流拠点施設「ミライニ」(小林一浩所長)の入館者が20日午前、100万人に達した。節目となった家族連れに記念品を手渡した矢口明子市長は「多くの皆さんに愛され、大変ありがたい。大人もゆっくり過ごせるスペース。今後もより多くの人から利用してもらいたい」と話した。
中央図書館、観光案内所などを併設するミライニは▽学び、成長する場▽交流の場▽情報発信の場▽子育ての場―の4つを基本方針に掲げ、2022年5月5日にオープンした。このうち図書館は書架や家具など酒田産木材をふんだんに使用、伝統工芸も取り入れて酒田らしい文化、自然、風土を表現しているのが特徴。図書館や勉強室の利用だけでなく、「エンガワラウンジ」や広場を活用した音楽、飲食をはじめとした各イベントを開催。人気を集め昨年4月15日に入館者が50万人を超えた。
100万人目となったのは同市砂越、公務員、櫻田康平さん(30)、妻で会社員の璃緒さん(30)、長男の晃(あき)君(5)、長女の郁ちゃん(3)の家族連れ。赤坂宜紀教育長、マスコットキャラクター「もしぇのん」「あののん」らが見守る中、矢口市長、小林所長が記念の盾、同市在住のイラストレーター・rikkoさんデザインのオリジナルランチトートなどを康平さん、晃君に手渡した。
康平さんは「子どもたちの絵本を借りるため月に2回ほど来館している。キッズスペースもあって子育て世帯には助かる。これからも足を運びたい」と。人気について小林所長は「何と言っても施設の素晴らしさが第一。従来の図書館では考えられないような音楽などのイベントとともに、図書館らしいイベントも用意しており、これからも来館してほしい」と話した。