文字サイズ変更



  • プリント用表示
  • 通常画面表示

荘内日報ニュース


日付の新しい記事へページを移動する日付の古い記事へ
  • ニューストップ
  • 最新記事
  • 戻る

2024年(令和6年) 4月27日(土)付紙面より

ツイート

大型連休の行楽を安全に

 里帰り、観光地へと人々が大移動する大型連休が始まった。途中、平日を挟むものの、有給休暇を取るなど勤務日をやり繰りすれば10連休になるとの声も聞かれる。かかりつけの医院の先生が「大型連休は暦通り診察します」と、待合室の患者に声を掛けている。祝祭日に限らず、連休中も働いて社会を動かしている人がいるからこその大型連休である。

 県とJR東日本による春の観光キャンペーンが6月まで展開中だ。連休中の庄内空港の予約状況は満席近い便もある。列車も道路も混雑することが予想される。酒田市の長期天気予報を見れば連休前半は晴れマークが、後半は曇り模様。旅行時には気を引き締めて事故に遭わないように注意してもらいたい。

     ◇       ◇

 国土交通省によれば、3月の訪日外国人数が初めて300万人を超えて過去最高に。前年同月比で69・5%増、コロナ禍前の2019年同月比でも11・6%の増加。コロナ禍対策が緩和され、円安が訪日に有利に作用したようだ。庄内では酒田港に外航クルーズ船が既に4回寄港し、今後連休中も含め4回、クルーズ船がやって来る。

 観光は言うまでもなく一大産業。現在県とJR東日本による春の観光キャンペーンが展開されている。県内各地の美食・美酒・温泉・自然・歴史と文化などを積極的に売り出し、本物に触れてもらう観光をPRしている。近年の外国人観光客は、名所や景観を見るだけでなく、地方の文化に触れたいという傾向もある。その点で庄内は出羽三山の信仰、北前船交易の港町文化、伝統産業が築いた文化など、他地域に誇る観光資源が満載だ。ぜひその魅力を体感してもらいたい。

 鶴岡市羽黒町のスタジオセディック庄内オープンセットの広さは88ヘクタール。映画スタジオとして日本一の面積を誇る。時代劇などのロケが行われ、ドラマを見れば背景の自然景観などから、同セットでの撮影と分かる。映画文化の発信地が庄内にある。ぜひ足を運んで江戸時代にタイムスリップしてみるのも、連休の思い出になる。

     ◇       ◇

 今月の春の交通安全県民運動の期間中、県内で発生した交通事故は65件で昨年の同期間より33件少なく、死傷者も減った。しかし期間中に摘発された交通違反は2176件で昨年より931件増えた。最も多かったのはスピード違反と一時不停止だった。

 大型連休から夏に向けては気温も上がる。行楽という気の緩みや疲れからの居眠り運転、スピードの出し過ぎには要注意だ。近年、横断歩道で歩行者優先のルールを守らない傾向にあることが問題視されている。連休で気持ちがせくことがあるかもしれない。気持ちを抑えてゆとりのある運転を心掛けたい。歩行者を守る運転が、自身を守ることになると肝に銘じ、安全で楽しい連休を過ごしてもらいたい。

画像(JPEG)



日付の新しい記事へページを移動する日付の古い記事へ

記事の検索

■ 発行月による検索
年  月 

※年・月を指定し移動ボタンをクリックしてください。
※2005年4月分より検索可能です。

 
■ キーワードによる検索
   

※お探しのキーワードを入力し「検索」ボタンをクリックしてください。
※複数のキーワードを指定する場合は半角スペースを空けてください。

  • ニューストップ
  • 最新記事
  • 戻る
ページの先頭へ

Loading news. please wait...

株式会社 荘内日報社   本社:〒997-0035 山形県鶴岡市馬場町8-29  (私書箱専用〒997-8691) TEL 0235-22-1480
System construction by S-Field