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荘内日報ニュース


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2022年(令和4年) 09月02日(金)付紙面より

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鶴岡東ナイン 甲子園応援ありがとうございました

 「第104回全国高校野球選手権大会」に県代表として出場し、初戦の盈進(えいしん)(広島)戦で勝利を収めた鶴東野球部の報告会が31日、鶴岡市切添町の鶴岡東高体育館で行われた。

 報告会には野球部員104人、保護者、OB、代表生徒ら合わせて385人が参加。佐藤俊監督が「甲子園で2試合経験することができ、選手と共に学ぶことが多かった。このような報告会を開いていただき、感謝したい」、佐藤叶人主将(3年)が「自分たちが成し得なかったことは、これから後輩たちが頑張ってくれると思う。県大会5試合と甲子園2試合の応援、ありがとうございました」とお礼を述べた。

 齋藤哲校長は「甲子園という舞台で選手たちは一段と飛躍した。大健闘だったと思う。今度は1、2年生の番。先輩を見習って頑張って下さい」と呼び掛けた。

 生徒会長の鈴木咲朱(さあや)さん(3年)は「勇気と感動を与えてもらった。甲子園での活躍は私たちの誇り。楽しい夏になった」とねぎらいの言葉を述べた。

 報告会を終えた土屋奏人選手(3年)は報道陣の質問に「近江戦で山田投手から打ったホームランはスライダー。手応えがあったので入ると思った。甲子園は純粋に野球が楽しめるところだった」、前田夢翔選手(3年)は「チーム全体として打撃はいいところが出たが、守りにミスが重なったことは反省点。ただ甲子園はプレーするたび楽しさが増える場所だと感じた」とそれぞれ振り返った。

 仙台育英の斎藤蓉投手(3年)=鶴岡四中出=と中学硬式野球チーム「酒田リトルシニア」時代にバッテリーを組んだ前田選手は「いいピッチャーになったと思う。自分たちが2回戦の近江戦で負けた時、蓉から『今度はオレたちが頑張る』とLINEが送られてきた。優勝というすごい結果を出してびっくりした」と話した。

「応援ありがとうございました」とお礼の言葉を述べる佐藤主将
「応援ありがとうございました」とお礼の言葉を述べる佐藤主将


2022年(令和4年) 09月02日(金)付紙面より

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ひと 酒井家と鶴岡の魅力多くの人に

酒井家庄内入部400年記念 アマチュア無線局運営委員長
阿部和博(あべ かずひろ)さん

 日本アマチュア無線連盟(JARL)鶴岡クラブ会員。酒井家庄内入部400年の節目の年を盛り上げようと4月にアマチュア無線の記念局を開局した。「一人でも多く鶴岡に足を運んでもらえるきっかけになれば」と話す。

 中学生の時に同級生の無線機に物珍しさを感じ、「一生かけても行けないような所にいる人と瞬時につながれる」と夢中になった。36歳の時に第1級アマチュア無線技士を取得。農業の傍ら、世界中の数え切れない人とつながった。1988年には、鶴岡市と姉妹都市盟約を結んでいるアメリカのニューブランズウィック市の無線家とも交信を果たした。

 昨年3月、鶴岡クラブの会員7人で運営委員会を設立。市が公募する記念事業のプレ市民活動に申請し、開局の準備を進めてきた。記念局のコールサイン(呼出符号)は「8J7SS」。東北地方管内の記念局を表す「8J7」に庄内藩と酒井家の頭文字を取った「SS」を組み合わせた。メンバー7人が輪番で機材を持ち回って交信しており、「旧庄内藩主の酒井家が入部して400年の節目」「鶴岡市には加茂水族館や出羽三山などの観光スポットも多くある」などと酒井家の歴史と鶴岡市の魅力を伝えている。

 交信相手に送る記念交信証(QSLカード)は、庄内藩校致道館の写真をプリント。事前に4000枚を用意したが、予想を超えるペースでなくなり、追加で1000枚を発行した。交信は1回5―10分ほどだが、「鶴岡に来たことがある人の思い出話を聞けたり、興味を持ってくれた人から『今度鶴岡に行ってみたい』と言われることがあってうれしい」とやりがいを語る。

 これまで、東京都23区を含めた国内約800の“市”の無線家と交信してきた。育児や農業で離れた時期もあったが、「これからも目に見えない人とのワクワクする交信を続けていきたい」と目を輝かせる。

   ◇   ◇

 総務省東北総合通信局電波適正利用推進員。庄内の小学校で電波教室などを開催。自宅庭には、シンボルマークになっている高さ10メートルの電波塔が立つ。鶴岡市湯野沢。71歳。

阿部和博さん
阿部和博さん


2022年(令和4年) 09月01日(木)付紙面より

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全国地方自治体対抗「夏のDigi田甲子園」 酒田市が「実装・市」部門優勝

 地方からデジタルの実装を進めることで新たな変革の波を起こす「デジタル田園都市国家構想」の推進に向け、内閣官房が初めて企画した全国の地方自治体対抗による「夏のDigi田(デジデン)甲子園」で、本県代表としてエントリーした酒田市の取り組み「飛島スマートアイランドプロジェクト」が実装・市(指定都市など除く)部門で優勝した。30日に内閣官房が結果を公表したもので、丸山至市長は「これまでのデジタル化の取り組みが総合的に評価された。さらに取り組みを進めていく」と話している。

デジタル推進で新たな価値創造
地域一体の住みよい街づくりへ

 Digi田甲子園は、同構想推進のため、デジタル技術活用で地域課題を解決し、住民の暮らしの利便性と豊かさの向上、地域の産業振興につながる取り組みやアイデアを内閣総理大臣が表彰するもの。実装・アイデアの両部門に全国から159件の応募があり、このうち酒田市が対象となる部門には43の提案があったという。

 約180人が住む本県唯一の有人離島・酒田市飛島には年間約1万人の観光客が訪れる。しかし、島内に公共交通機関・タクシーがないため、飲食・土産品購入といった観光需要を逃している。また、交通網の脆弱(ぜいじゃく)さ、常駐する行政職員の少なさから高齢化が進む島民の買い物支援、災害時の避難も喫緊の課題となっていた。

 同プロジェクトは、島民を対象に開催したワークショップを踏まえ、市が合同会社とびしま、とびしま未来協議会、NTT東日本山形支店、東北公益文科大学などと連携し展開。島内における交通・物流手段、サービスの充実に向け、まずは飛島―西浜海岸(遊佐町吹浦)間約30キロの海底に大容量・高速通信ができる光ファイバーケーブルを敷設。今年4月には市とびしまマリンプラザに日用品・土産品を扱う店舗を整備し、島内どこからでも店舗で扱う商品や飲食がスマートフォンで注文できる「スマートオーダーシステム『うみねこちゃん』」を構築、さらに小型電気自動車「e―モビリティ」を活用した配送サービスを開始した。

 市によると、うみねこちゃんはサービスを今後継続しても営業黒字となる見込みで、3人の新規雇用を創出。サービスの有用性・拡張可能性を示すかのように開始後、商品や飲食メニューの充実を求める意見が多く寄せられたという。

 一方、光ファイバーケーブル敷設により、医師が常駐しない飛島でも本土の医師による高精細な映像を活用した遠隔診療が可能になった。丸山市長は「このプロジェクトは飛島に住む若者が多くの関係者を巻き込み、できることから変えていこうというもの。市のデジタル変革が目指す価値観を具体化してくれた」と述べ、「優勝を機に、より多くの市民、事業者が地域課題解決に向けてデジタル技術を実装した新たな価値創造を行い、住みよい街が構築できたら」と続けた。表彰式は今後、都内で行われる。

市が制作したプロジェクト紹介動画。動画共有サイト「YouTube」内「夏のDigi田甲子園」チャンネルで視聴できる
市が制作したプロジェクト紹介動画。動画共有サイト「YouTube」内「夏のDigi田甲子園」チャンネルで視聴できる



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