2009年(平成21年) 8月30日(日)付紙面より
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酒田観光物産協会(齋藤成徳会長)の「夢の倶楽ブランド」開発事業で、首都圏の女子高生・女子大生が共同で取り組んだ商品開発の合同検討会がこのほど、東京都世田谷の東京都市大で行われ、「庄内柿」をテーマに、ケーキやチョコレートなど若い感性あふれるユニークな商品のアイデアが紹介された。
この事業は本年度、国の「地方の元気再生事業」の助成を受け、取り組んでいる。地元の生産者や加工業者、東京都市大など産学官が連携して、地元素材を生かした商品を開発、首都圏での販路拡大につなげるもの。
商品開発は、3チーム(1チーム女子高生4人、女子大生2人)がそれぞれミーティングやコンビニ、他県のアンテナショップなどの視察、試食を体験しながら取り組んだ。
検討会には女子高生・女子大生のほか、酒田観光物産協会や地元の菓子店の関係者らが出席。3チーム合わせて約40種の新商品の提案を聞いた。
提案されたのは、球状のわらびもちを粉末の柿の葉や抹茶、柿ペーストで彩りよくあしらった「柿わらび」、柿の形をしたチョコ4個のうち1個が渋い味でロシアンルーレット風の遊びを楽しめる「渋かろう」、柿入りのロールケーキ「パーシモンロール」など。
いずれも、ターゲットにした「イマドキの女子高生」の嗜好(しこう)や求められる商品像として、「お菓子を食べる時間は休み時間、下校時間、部活後」「関心は美容と健康」「形状は持ちやすく、つまめるもの、一口サイズ」「値段は100―350円」―などと分析した上、パッケージデザインも遊び心あふれるものなど凝ったものが提案された。
同協会の登坂俊二総支配人は「内容が濃くて、とてもいいものを提案してもらった」と感心していた。
9月11日には酒田産業会館で、各チーム代表の女子大生を招き、地元の菓子、農業、まちづくり団体の関係者らによる「製造チーム」に直接、アイデアを提案してもらう。その後、商品を絞り込み、来年1月末に県のアンテナショップでの試食、2月末までに商品化にこぎつける計画だ。
女子高生・女子大生のアイデアを聞いた検討会