2009年(平成21年) 8月30日(日)付紙面より
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鶴岡中央高校(山田陽介校長)の生徒たちが28日、JR鶴岡駅などで車いすや白杖(はくじょう)を使った校外体験学習に取り組み、障害者の介助方法などについて知識を深めた。
総合学科の介護授業の一環で、車いすや白杖で公共機関などを利用することにより、障害者の視点で理解を深めるとともに、介助方法について考える。2007年から実施している。今回はJR鶴岡駅の協力で列車を利用した体験学習を初めて行った。
この日は同科社会福祉系列の3年生22人が参加。エスモールとJR鶴岡駅の2個所に分かれて体験学習をした。このうち、JR鶴岡駅では介助者と車いすや白杖の利用者の2人1組となり、同駅―羽前大山駅間で列車に乗車体験した。車いすは列車入り口にスロープをかけてもらいJR職員の協力で乗車。また、白杖は介助者の生徒が段差個所を利用者の生徒に的確に伝えるなどし、スムーズに列車に乗り込んでいた。
車いすの体験をした進藤里香さん(18)は「普段は何げない道路の段差や坂道を移動するのが怖かった。初めて車いすで外出し、障害者の苦労が分かった」と話していた。
車いすを利用して列車に乗車するなどの体験学習に取り組む生徒たち=JR鶴岡駅