2025年5月19日 月曜日

文字サイズ変更



  • プリント用表示
  • 通常画面表示

荘内日報ニュース


日付の新しい記事へページを移動する日付の古い記事へ
  • ニューストップ
  • 最新記事
  • 戻る

2009年(平成21年) 6月21日(日)付紙面より

ツイート

真下さんの作品寄贈 旧松山町にもアトリエが縁 清美夫人から内郷小へ

 旧松山町にもアトリエを構え、最上川を描き続けた画家、真下慶治さん(1914―93年)の作品「夏の河畔」(相沢川付近)が19日、夫人で著作権継承者の清美さん(65)=山形市在住=から、酒田市松山地域の内郷小学校(保科元校長、児童84人)に贈られた。

 内郷小の創立100周年を祝おうと、慶治さんの作品のうち同校近くで1990年ごろに描かれた作品を清美さんが選び、寄贈した。

 この日は同校体育館で贈呈式。保科校長が「真下さんは『現場で描き続けた画家』と言われる。作品は優しい色が多く、見ていて心が温まる。清美さんには100周年記念事業の一環で寄贈いただき、花を添えてもらった」とあいさつした。

 同校教育後援会の後藤繁喜会長に作品を寄贈した清美さんは、「夫は雪の上で4時間も描いた。絵に集中すると、寒さを感じないのだそうだ。皆さんも、飽きずに集中することが大事」と呼び掛けた。

 児童を代表して6年生の宮川華那里さん(11)が「真下さんは最上川を愛していたのだと思う。絵を見て作者の気持ちが伝わってきたのは初めて。びっくりした。これからも、いただいた絵を大事にしていきます」とお礼を述べた。

 同校では作品を校長室に展示。27日に開く相撲大会の際はシートを敷いて土足で入室できるようにし、地域の人々にも気軽に見てもらえるようにするという。

内郷小の子供たちに囲まれて笑顔の清美さん(中央)。手にしているのが寄贈した「夏の河畔」
内郷小の子供たちに囲まれて笑顔の清美さん(中央)。手にしているのが寄贈した「夏の河畔」


2009年(平成21年) 6月21日(日)付紙面より

ツイート

23日間の航海へ 加茂水産高鳥海丸 生徒12人乗せ出港

 鶴岡市の加茂水産高校(三浦幸雄校長、生徒152人)の2年生12人を乗せた漁業実習船「鳥海丸」(本間正利船長)が20日、酒田市の酒田港東ふ頭を出港した。生徒たちは23日間にわたり日本海でイカの資源調査などを実習する。

 日本海の主要水産資源であるスルメイカの日本海中・北部沖合への来遊状況の把握・分布の解明、海洋観測などを目的に、1992年から毎年、6―7月に行っている恒例の実習。

 今年は、海洋環境科マリンスポーツ系2年生12人(うち女子生徒3人)と指導教官、本間船長ら乗組員、水産庁職員ら合わせて35人が、来月12日までの23日間にわたり乗船する。

 着岸している酒田港東ふ頭で行われた出港式には、乗船者とともに、同校生徒、実習生の保護者、教職員らが参加。三浦校長が「これまで1年をかけて学んできたことを生かす時。来月にはひと回りも、ふた回りも大きくなって帰ってきて」とあいさつ、生徒会長の遠田優平君(3年)が「この航海は、高校生活の中でも大きな思い出になるだろう。元気な姿で帰ってくることを願う」と激励した。

 実習生が「規律を守ります」「イカをたくさん釣ってきます」などと抱負を述べた後、五色の紙テープが舞う中、同船は新潟市の新潟港を目指し出港した。

 同港で水産庁職員を乗せ、22日から本格的な調査に入る予定。

生徒や教職員らに見送られて実習船が出港
生徒や教職員らに見送られて実習船が出港



日付の新しい記事へページを移動する日付の古い記事へ

記事の検索

■ 発行月による検索
年  月 

※年・月を指定し移動ボタンをクリックしてください。
※2005年4月分より検索可能です。

  ■ キーワードによる検索
   

※お探しのキーワードを入力し「検索」ボタンをクリックしてください。
※複数のキーワードを指定する場合は半角スペースを空けてください。

  • ニューストップ
  • 最新記事
  • 戻る
ページの先頭へ

ニッポー広場メニュー
お口の健康そこが知りたい
気になるお口の健康について、歯科医の先生方が分かりやすく解説します
鶴岡・致道博物館 記念特別展 徳川四天王筆頭 酒井忠次
酒井家庄内入部400年を記念し、徳川家康の重臣として活躍した酒井家初代・忠次公の逸話を交え事績をたどる。
致道博物館 記念特別展 第2部 中興の祖 酒井忠徳と庄内藩校致道館
酒井家庄内入部400年を記念し、庄内藩中興の祖と称された酒井家9代・忠徳公の業績と生涯をたどる。
致道博物館 記念特別展 第3部 民衆のチカラ 三方領知替え阻止運動
江戸幕府が3大名に命じた転封令。幕命撤回に至る、庄内全域で巻き起こった阻止運動をたどる。
致道博物館 記念特別展 第4部 藩祖 酒井 忠勝
酒井家3代で初代藩主として、庄内と酒井家400年の基盤を整えた忠勝公の事績をたどる。
致道博物館 記念特別展 第5部 「酒井家の明治維新 戊辰戦争と松ケ岡開墾」
幕末~明治・大正の激動期の庄内藩と明治維新後も鶴岡に住み続けた酒井家の事績をたどる。
酒井家庄内入部400年
酒井家が藩主として庄内に入部し400年を迎えます。東北公益文科大学の門松秀樹さんがその歴史を紹介します。
続教育の本質
教育現場に身を置く筆者による提言の続編です。
教育の本質
子どもたちを取り巻く環境は日々変化しています。長らく教育現場に身を置く筆者が教育をテーマに提言しています。
柏戸の真実
鶴岡市櫛引地域出身の大相撲の元横綱・柏戸の土俵人生に迫ります。本人の歩み、努力を温かく見守った家族・親族や関係者の視点も多く交えて振り返ります。
藤沢周平の魅力 海坂かわら版
藤沢周平作品の魅力を研究者などの視点から紹介しています
郷土の先人・先覚
世界あるいは全国で活躍し、各分野で礎を築いた庄内出身の先人・先覚たちを紹介しています
美食同元
旬の食べ物を使った、おいしくて簡単、栄養満点の食事のポイントを学んでいきましょう
庄内海の幸山の幸
庄内の「うまいもの」を関係者のお話などを交えながら解説しています

株式会社 荘内日報社   本社:〒997-0035 山形県鶴岡市馬場町8-29  (私書箱専用〒997-8691) TEL 0235-22-1480
System construction by S-Field