2010年(平成22年) 9月3日(金)付紙面より
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庄内浜の底引き網漁が1日、2カ月の休漁を経て解禁された。各漁港には漁を終えた底引き網漁船が次々と入港し、初漁の水揚げに活気づいた。
底引き網漁は、袋状の網を海底で引き回して魚を捕る漁法。漁期は、9月から翌年6月いっぱい。7、8月は魚の産卵期のため禁漁となる。
鶴岡市の県漁協由良支所には8隻の底引き網漁船が所属。この日、由良漁港には午後3時半ごろから漁を終えた漁船が次々と入港し、待ちかねた家族や県漁協婦人部のメンバーらが出迎えた。
各漁船の甲板からは底物のタイやヒラメ、アンコウなどが氷詰めされた魚箱が次々と荷下ろしされた。また、漁船には県漁協から初漁の祝い酒が贈られ、久しぶりの漁を無事に終えた漁師たちは笑顔を見せていた。
富芳丸の齋藤守船長(48)=鶴岡市由良二丁目=は「すごく暑くて作業が大変だった。エチゼンクラゲの被害もなく、初日としてはまずまずの漁獲量だった」と話した。