2015年(平成27年) 10月3日(土)付紙面より
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ラムサール条約に登録されている鶴岡市大山の下池で1日、冬の使者・コハクチョウの初飛来が確認された。昨年と比べて4日早い飛来。同日は長旅で疲れた羽を休める姿が見られた。
下池そばにある市自然学習交流館「ほとりあ」によると、同日午前9時半ごろ、近くを通りかかった阿部清二郎さん(70)=同市大山一丁目=が、水面で羽を休める30羽ほどのコハクチョウを確認し、同館のスタッフに伝えた。その後同10時半ごろにも第二陣とみられる飛来が同館スタッフによって確認されている。同館の上山剛司学芸員は「北海道などを経由せずにシベリアから直接渡って来たようだ。例年であれば今後飛来数は増えていく」と話している。
同館では今回、大山下池と上池を対象に飛来場所と飛来日を当ててもらう「コハクチョウの初飛来日あてコンテスト」を実施。庄内を中心に253人の応募があり、うち5人が的中した。
同館では3日、「大山上池・下池にくる渡り鳥」と題した講座を開催。「尾浦の自然を守る会」の太田威会長を講師に、渡り鳥の生態や撮影ポイントなどを学ぶ。参加費500円で午後3時から。参加申し込みと問い合わせは市自然学習交流館「ほとりあ」=電0235(33)8693=へ。