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2017年(平成29年) 12月27日(水)付紙面より

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地元起業家を多面的に支援

 酒田市新橋二丁目に、民間のインキュベーション(起業家育成)施設「LIGHTHOUSE(ライトハウス)」が開設された。1階は起業を志す人たちが仕事空間を共有する「コワーキング」、2階はオープンな貸し事務所「シェアオフィス」の各エリアを中心にした施設で、各種講座の開催などを含め、起業家たちを多面的に支援していく。来年1月にはJPモルガンの支援による起業プログラムの説明会が開かれる。

 開設したのは、酒田市を拠点に起業家育成や移住促進に取り組んでいる一般社団法人「日本西海岸計画」。これまで同市公益研修センター(東北公益文科大内)のコワーキングスペースや移住を促進する「お試し空き家」開設、起業促進に向けたウェブ関連のセミナー開催などに関わる中で、民間主体でより自由度の高いインキュベーション施設の必要性を感じていたという。

 施設は、建設資材会社の空き倉庫を借りて今年9月にオープンした。鉄骨造り2階建て、延べ床面積は約780平方メートル。1階には、起業や新製品開発などを目指す人が仕事空間を共有するコワーキングエリア(20人程度は同時に利用可)、打ち合わせにも使える小部屋2室、各種催しにも使えるステージ、2階にはオープン空間でテーブルと椅子のセットを事務所として貸し出すシェアオフィス(7テーブル)を設けた。1、2階は吹き抜けでつながり、施設全体がオープンな空間となっている。これまでシェアオフィスは日本西海岸計画関連の企業が2テーブルを借り、コワーキングエリアの個人会員は約20人が登録。青少年向けのウェブ講座なども開いている。

 同法人の池田友喜代表理事(40)は「この地域から全国、世界に向けて何か新しいことをしたいという人が挑戦するのを支援したい。失敗しても、『次、何する?』と後押しする風土をつくっていきたい」とする。施設名は灯台のことで、「挑戦する人の道しるべに」(池田さん)との思いを込めた。

 シェアオフィスは月6万円で、コワーキングエリアも使える。1人で固定席(月2万円)を借りることもできる。コワーキングエリアのみは、1人月1万円。1日だけの利用は1000円。

 来年1月10日(水)午後6時半からは、投資・証券のJPモルガンの支援で、仙台市の一般社団法人「MAKOTO」が同月から実施する起業家育成プログラムの説明会が同所で開かれる。プログラムは東北地方で起業を検討している人たちを対象に、インターネットを利用したE―learningを中心に学習機会を無償で提供するもの。問い合わせはライトハウス=電0234(43)6858=へ。

さまざまな人がオープンな空間を共有して仕事をするコワーキングエリア
さまざまな人がオープンな空間を共有して仕事をするコワーキングエリア

2階のシェアオフィスエリア
2階のシェアオフィスエリア



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