2019年(令和1年) 12月26日(木)付紙面より
ツイート
鶴岡市は、赤川水系の河川が増水、氾濫した場合に想定される浸水区域と深さ、避難場所と経路などを示す洪水ハザードマップの見直しを進めている。対象となる区域で住民説明会や意見交換会を行い、本年度中に完成させ、来年5月の市広報を通じて関係学区・地区、地域の全世帯約2万6000戸に配布する。
今回の見直しは、今年3月に県が管理する内川、青龍寺川、倉沢川、それに赤川の一部ついて、新たな洪水浸水想定区域図と浸水深が公表されたのを受けたもの。水防法改正に伴い国土交通省酒田河川国道事務所が公表した国管理の赤川に関する洪水浸水想定区域を受け、市が2017年3月に作成したハザードマップを改訂する形で見直す。
17年版のハザードマップは最大規模の降雨量として「12時間総雨量303ミリ」を想定。赤川の堤防が決壊した場合に家屋の倒壊や流出をもたらす氾濫が想定される区域や、浸水後に水が引くまでの浸水継続時間の想定も示した。最大浸水深は6メートル近い場所もある。
県の公表を受けた今回の見直しで対象となるのは鶴岡地域の第一―六学区、斎、黄金、大泉、京田、栄、大山の各地区と、櫛引、朝日の両地域。対象区域の住民説明会や意見交換会では、市民から川を渡って避難所へ避難することへの抵抗感や、避難所が浸水域にあることへの不安の声が出された。市は、こうした意見を踏まえたマップ修正案を来月下旬ごろまでにまとめ、関係地域ごとに確認する。
マップは鶴岡地域市街地、同地域郊外地、櫛引地域、朝日地域の4種類を作成。対象全戸に配布する。
2019年(令和1年) 12月26日(木)付紙面より
ツイート
28日(土)に台湾・嘉義市で開幕する「第17回日台国際野球大会」にエントリーした「東北選抜」のメンバーに、庄内地域の中学生で組織する硬式野球のクラブチーム「酒田リトルシニア」(酒田市、本間義浩会長)に所属する選手2人が選ばれた。両選手は「野球を楽しんできたい」「個性を生かして頑張る」と意気込みを語った。
酒田リトルシニアは2008年に結成。日本リトルシニア中学硬式野球協会に所属しており、同協会が主催する各種大会にエントリーしている。今夏、中学生硬式野球の全国大会「リポビタンカップ第47回日本選手権大会」に東北代表として出場した。
今回、東北選抜に加わって初の国際大会に挑むのは、主将の鳴瀬羽空選手(14)=酒田六中2年=と、捕手、投手、内野手と複数のポジションをこなす住石孝雄選手(14)=酒田三中2年=の2人。今年9―10月に行われた秋季新人東北大会での活躍が関係者の目に留まり、東北選抜のメンバーに入った。
長年にわたって酒田リトルシニアでコーチを務める井上芳さん(49)=酒田市=は「共に現在のチームの中心選手。野球に向かう姿勢が前向き」と話す。「高校でも活躍できるよう、複数のポジションができるようにチームでは指導している」と続け、住石選手同様、鳴瀬選手も内野手、投手ができるという。
鳴瀬選手は「選抜チームのメンバーに選ばれたことに感謝。いつもはライバル同士となる他のメンバーのプレーを見て、自分やチームに足りないところを学びたい。何より野球を楽しんでくる」、住石選手は「監督、コーチ、家族、学校など応援してくれる人たちに感謝したい。複数のポジションをこなせるという個性を生かし頑張ってくる」とそれぞれ話した。
2人は26日(木)に酒田を出発し仙台市内で他のメンバーと合流。合同練習後に空路、台湾へ。来年1月1日(水)まで5日間にわたって繰り広げられる大会に臨む。