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2023年(令和5年) 9月8日(金)付紙面より

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庄内レインボーマーチ9日開催へ パレード準備作業大詰め 酒田光陵高有志と虹をかける会合同

 LGBTQ+(性的少数者)への理解促進に向けて、当事者、支援者らが酒田市中心部をパレードする「庄内レインボーマーチ」の開催を9日(土)に控え、主催する酒田光陵高校ビジネス流通科3年有志でつくる「KARAKARA」、庄内地域を拠点に性の多様化に関する啓発活動に取り組む「虹をかける会」(渡部香織、齋藤直美共同代表)による準備作業が大詰めを迎えている。6日午後は渡部代表が同校を訪れ、最終打ち合わせをするとともに、一緒に作業を進めた。

 自らテーマを決め調査研究を行う「課題研究」を活用し昨年11月、同校を今春に卒業した当時の同科3年生は、市内の企業と協力してLGBTQ+カップルに特化した婚礼プランを考案、模擬結婚式・披露宴「レインボーウエディング」を開催し、広く反響を呼び、LGBTQ+カップルに婚姻と同等の関係を認める同市の「パートナーシップ宣誓制度」導入(今年4月)のきっかけにもなった。

 世界で初めて同性婚を認めたニュージーランドの公用語「マオリ語」で「色とりどり」を意味する「KARAKARA」は、先輩の活動を引き継いだ3年有志7人で組織。当事者、支援者らと話し合いを進める中、「差別や偏見をなくすため、まずは知ることが大切」と考え、県内で2カ所目、庄内地域では初となるパレードの開催を虹をかける会と共に企画。今年6月以降、検討を重ねてきた。

 実施前、最後の打ち合わせとなったこの日は、パレード中に流す音楽を選曲したほか、生徒たちと渡部代表がコースや並び順を再確認。さらにレインボーカラーが特徴的な小旗を製作するなどした。

 県公安委員会などの許可、地元企業の協賛を得て実施するパレードは、誰でも無料で参加できる。同市中町一丁目の中央公園に集合し午後1時から開会式。パレードは同2時ごろの出発予定で、酒田港などを経由し市役所まで3キロ弱のコースを歩き、性的少数者、パートナーシップ宣誓制度への理解を訴える。スタートの合図は同市出身のボーカリスト、白崎映美さんが担う。

 渡部代表によると、全国各地でパレードが行われているが、高校生が主体となって実施するケースはかなり珍しく、全国的にも注目されているという。KARAKARA代表の女子生徒(18)は「パートナーシップ宣誓制度の導入を広く周知する必要がある。制度の存在を知ってもらう、きっかけになるようなパレードにしたい」と話した。

渡部代表(左)と共に作業に精を出す生徒たち=6日午後、光陵高
渡部代表(左)と共に作業に精を出す生徒たち=6日午後、光陵高



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