2025年(令和7年) 2月25日(火)付紙面より
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NPO法人鶴岡市スポーツ協会(山本益生会長)の本年度体育功労者表彰式が21日、同市のグランドエル・サンで行われ、スポーツの普及・振興に功績のあった個人や、国際大会や全国大会、東北大会、県大会で優秀な成績を収めた選手、チームに賞状などを贈り、活躍をたたえた。
表彰されたのは功労賞7人、指導賞1人、勲功賞3人、栄光賞36団体113個人、奨励賞8団体27個人で指導者や一般、小中高校生ら団体メンバーを含め計540人。全国大会優勝や国際大会で活躍した選手に贈られる勲功賞は、全中陸上女子100メートルで優勝した三浦采桜選手(鶴岡三中3年)、日本代表で国際大会に出場した野球の櫻井椿稀選手(鶴岡東高3年)と卓球の梅木大智選手(同)の3人に贈られた。
山本会長が「受賞する選手の皆さんは厳しい練習を積み、多くの困難を乗り越え上位大会で優秀な成績を上げた。自分の夢の実現に向け、さらなる活躍を期待する」とあいさつし、受賞者代表らに賞状と記念品を手渡した。昨年度まで40年近く鶴岡弓友会の会長を務め、弓道をはじめ武道の振興と団体間の連携に努め功労賞を受賞した渡部正芳さんが、受賞者を代表してお礼の言葉を述べた。
表彰式に先立ち、開志国際高(新潟県胎内市)バスケットボール部総監督の富樫英樹さんが「無限なる挑戦」と題して記念講演。中学、高校の両方で指導したチームを日本一に押し上げた経験を基に、「目標や夢を持ったら、実現に向け一歩進めるかどうかが大切。やらされるのではなく、自分からやる。それも明日からではなく、今日からすぐにやることだ。強い信念と明るい笑顔に奇跡を起こす力が宿る」と語った。
息子でバスケットボール日本代表の富樫勇樹選手が高校時代に米国へ渡った際に教えられたという「人生はリセットできないけど、スタートはできる」の言葉を引用し、「他人と自分の過去は変えられないが、自分と自分の未来は変えられる」と選手たちにエールを送った。
富樫さんは、鶴岡市と隣接する旧山北町(現村上市)出身。高校3年間は最寄りの羽越本線・鼠ケ関駅から村上市内の高校に電車通学した。講演の冒頭には「山形、鼠ケ関の人たちには大変お世話になった」と述べた。