2025年(令和7年) 4月22日(火)付紙面より
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県かるた協会(瀧澤真弓会長)が主催した「こばえちゃ山形全国競技かるた酒田大会」が20日、酒田市武道館で開かれ、国内外の愛好者がエントリー。5段階に分けられたレベルごとに熱戦を繰り広げた。
この大会の前身は、2000年から20回にわたって米沢市を会場に開催された「上杉杯争奪全国競技かるた大会」。20年から酒田かるた会(高山綾子会長)が主管し改称、通算26回目を迎えた。
本年度最初となる全日本かるた協会公認大会で、最も上級のA級から初心者のE級まで全国各地のみならず、遠くは米国や仏国、中国からの出場者を含め337人がエントリー。中には今年のかるたクイーンに輝いた矢島聖蘭(せいら)さん(慶應かるた会)の姿も。開会行事では酒田かるた会所属でいずれも浜田小5年の小寺悠太君(10)と小柳央果さん(10)が「最後の一枚まで諦めず、正々堂々と戦い抜く」と力強く選手宣誓した。
競技はいずれもトーナメント形式で行われた。自陣に札を並べた後、その配置を頭の中にたたき込み、試合が始まるとぐっと身を乗り出して息を殺し、読手が上の句を読み始めると勢いよく手を伸ばしていた。
瀧澤会長は「競技終了後、『また酒田に来たい』と思ってもらえたらうれしい」と話した。