2025年(令和7年) 4月22日(火)付紙面より
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鶴岡市出身で日本を代表する吹奏楽の作曲・編曲家の故・真島俊夫さん(1949―2016年)をしのび、真島さんの作品を演奏するメモリアルコンサートが20日、同市の荘銀タクト鶴岡で開かれた。真島さんと交流のあった音楽関係者も全国各地から参加し、地元の高校生や一般の奏者と共に大編成のバンドで、真島さん編曲の人気楽曲「宝島」を演奏し、会場を盛り上げた。
フランス語で「生まれた場所の」という意味の「natal(ナタル)」の副題を付けたメモリアルコンサートは、地元関係者らによる実行委員会(宮崎哲代表)が主催。県内外から会場いっぱいの聴衆が訪れた。
地元の鶴岡東、致道館、羽黒、鶴岡工業の各高校吹奏楽部、響愛―ACウインズのほか、ノースアジア大明桜高吹奏楽部(秋田市)、各地から集まった「真島俊夫メモリアルウインドオーケストラ」、スペシャルゲストのフルート奏者・前田綾子さんらが出演。宮崎実行委員長が「この日だけの大編成で真島さんの作品のみを演奏する特別でぜいたくなコンサート。心行くまで楽しんで」とあいさつ。約3時間にわたって真島さん作曲、編曲の吹奏楽の数々の作品を演奏した。
恒例となったグランドフィナーレの「宝島」の大合奏では、奏者で埋め尽くされたステージに上がれない高校生たちが、客席で一緒に演奏。大バンドによる軽快な「真島サウンド」が響き、笑顔いっぱいで心から楽しんで演奏する奏者たちに来場者も大きな手拍子で盛り上がり、感動のコンサートを締めくくった。
没後10年となる来年のコンサートは4月19日(日)に開催される。