2025年(令和7年) 4月23日(水)付紙面より
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鶴岡市と県立鶴岡養護学校(同市大塚町、五十嵐仁校長)は21日、災害時の「福祉避難所」指定に関する協定を結んだ。大規模災害発生時に養護学校の児童生徒や卒業生が慣れ親しんだ校舎で避難生活を送れるようにするもので、特別支援学校が福祉避難所に指定されるのは村山市の楯岡特別支援学校に次いで県内2校目。
協定では保護者も対象としており、一般の避難所での生活で特別な配慮が必要と判断された場合、市が同校に避難受け入れを要請する。同校の体育館はすでに近隣の大塚町、西新斎町、大部町の2次避難所に指定されており、教室などの校舎を福祉避難所に充てる。
この日、協定締結式が市役所で行われた。皆川治市長は「互いに連携して安全確保につなげていきたい」、五十嵐校長は「福祉避難所としての機能を果たせるよう環境を整えていきたい。地域と連携した避難訓練も計画するなど、前に進めるように心を合わせて取り組んでいきたい」と述べた。
同校の在籍者数は分教室を含め今月11日時点で、小学部54人、中学部23人、高等部39人の計116人。市は市内の障害者や高齢者の施設と福祉避難所指定に関する協定を結んでおり、指定は今回を含めて28施設となった。