2025年(令和7年) 4月25日(金)付紙面より
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台湾の最難関エリート校として知られる台北市立建国高級中学校の生徒が22日、鶴岡市の姉妹校・致道館高校(齋藤祐一校長、生徒828人)を訪れた。致道館高の全校生徒による大歓迎に台湾の生徒たちは驚きながらも笑顔。校舎案内やパフォーマンス披露などを通して楽しく交流した。
鶴岡北高と統合前の鶴岡南高は2012年から2年生が研修旅行で台湾を訪れており、毎年のように建国中を訪問して交流を深めてきた。17年に同中の生徒たちが初めて鶴岡南高を訪問。19年にも来鶴したがその後はコロナ禍で中断し、今回3回目の訪問交流となった。
訪問団は16、17歳の生徒34人と引率教員など大人4人の計38人。前日、空路で来日し、すぐに本県入りして天童市に宿泊した。この日は大型バスで鶴岡へ移動し、徒歩で鶴岡公園を通って致道館高校に到着。校舎1―4階の各教室ベランダに集まった全校生徒が両国の国旗を手に、中庭に案内された同中の生徒を大きな拍手で歓迎した。
致道館高応援団の中国語によるエールや音楽部の合唱で歓待を受けた建国中の生徒たちは、笑顔を見せて致道館高生たちとハイタッチ。誕生日を迎えたばかりの同中生徒がいると聞き付けた致道館高生が「ハッピーバースデー」を大合唱する光景も見られた。
校舎案内の後、鶴翔会館で歓迎交流会が行われ、齋藤校長や各校の生徒代表が英語、中国語、日本語などであいさつ。このうち建国中側は陳宗安(チェンゾンアン)さんが「初めての交流にワクワクしている。観光や勉強だけでなく、互いの文化を理解し友情をはぐくむことが大事。日本のいろいろな文化を教えてください」と日本語であいさつした。
両校のパフォーマンスは致道館高がチアダンスや琴、三線演奏を披露。建国中からはヲタ芸(独特な動きのパフォーマンスダンス)が飛び出し、盛り上がりを見せていた。また、鶴岡公園で一緒に昼食を取りながら交流した。
一行は福島県や東京などの姉妹校を訪問した後、帰途に着く。