2025年(令和7年) 5月4日(日)付紙面より
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鶴岡天神祭(25日本祭)に向け1日、「化けもの」がかぶる編み笠(がさ)の天日干し作業が鶴岡市役所屋上で行われた。貸し出し開始に備え、市職員が屋上に編み笠を並べ爽やかな薫風と初夏の日差しにさらした。
庄内三大祭りの一つ天神祭は、学問の神様・菅原道真公を祭る鶴岡天満宮(同市神明町)の例大祭。本祭では大勢の市民らが派手な長じゅばんを着て編み笠と手拭いで顔を隠す「化けもの」に扮(ふん)し、祭り客に無言で酒を振る舞う習わしがあり、「化けもの祭り」とも呼ばれる。
天日干しは、倉庫に保管していた編み笠を天日に当てるもので、祭り前に行う恒例の作業となっている。この日は午前10時ごろから市観光物産課の職員が作業。大小さまざまな編み笠約1000枚を手分けしながら屋上に並べた。担当者は「今年の本祭は日曜開催。合併20周年記念で、各地域もパレードに参加する。多くの市民から化けものになってもらい、祭りをいっそう盛り上げてほしい」と話した。
天神祭実行委員会は9日(金)まで、化けもの衣装貸し出しの申し込みを受け付けている。問い合わせは市観光物産課内の同実行委事務局=電0235(35)1301=へ。