2025年(令和7年) 5月10日(土)付紙面より
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庄内三大祭りのトップを飾る「酒田まつり」(19―21日)を前に9日、恒例の「獅子(しし)洗い」が酒田市内の大獅子・仔獅子設置箇所で行われた。参加者が1年分の汚れを落とした上できれいに磨き上げ、本祭り当日に備えた。
1976年10月29日に発生した酒田大火からの復興を祝い79年、酒田のさらなる発展や災害防止の願いを込め民間信仰の対象だった「大獅子」を黒、赤2体ずつ計4体制作、同年5月の酒田まつりの山車行列で初めて街中を練り歩いた。普段は市内各所に飾られ毎年、酒田まつりの際に山車行列巡行に参加している。
この日は大獅子と仔獅子計8体を清掃。中町モールにある「山王」「日和」の作業には、市職員、中町中和会商店街振興組合員計6人が参加。脚立に上った職員と組合員は獅子全体に水を掛けた後、スポンジやタオルで隅々まできれいに拭き上げた。同組合の脇屋直紀理事長(65)は「厳しい状況が続くが、祭りを機に中心商店街としての意気込みを見せたい」と話した。
一方、子どもたちの無病息災を願って大獅子の口の中に入れ、かんでもらう名物「獅子パックン」は、本祭りの20日午後1時から旧マルホンビル付近で実施する予定。