2013年(平成25年) 5月29日(水)付紙面より
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鶴岡市の福栄小学校(宮島昭子校長、児童41人)の児童たちが28日、学校近くの山で、ワラビ収穫やアク抜き体験学習に取り組み、地元の自然に親しんだ。
この活動は、県のみどり環境公募事業を活用し、児童と地元住民が共に森に親しみ郷土愛を育むことを目的に、出羽商工会(小野木覺会長)が木野俣自治会(佐藤幸寛会長)の協力で2009年から実施している。
この日は全校児童や地元住民、出羽商工会温海支所の職員ら合わせて約50人が参加。児童たちはバスで学校から約4キロ離れた木野俣地区が管理する山菜養成地に移動後、学年ごとに分かれてワラビ採りに挑戦した。
収穫の講師を務めた地元住民から「葉が開いているものは堅くておいしくない。太くて長いワラビを採るように」などとアドバイスを受けながら、ワラビを収穫。1時間ほどで腰に下げた籠をワラビでいっぱいにしていた。
4年生の白幡凜さん(9)は「すごく楽しい。いっぱい採って、大好きなみそ汁にして食べたい」と笑顔で話していた。
その後、学校で佐藤自治会長ら地元住民から昔ながらの木灰を使ったワラビのアク抜き体験をした。ワラビは翌日の給食に出され、全校児童で食べる。
2013年(平成25年) 5月29日(水)付紙面より
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庄内町の立川小学校(阿部真一校長、児童251人)の5年生が28日、同校近くの学校実習田で、南三陸町(宮城県)の小学校へ送る米の田植え作業を行った。児童たちが田植え機の試乗や田んぼに素足を入れての手植えを体験した。
同校の田植え作業は、旧狩川小時代から続く伝統行事。近年は5年生の総合学習と社会科学習の一環として行われている。東日本大震災の発生後の2011年度以降は、同町の友好町・南三陸町の小学校へ収穫した米を送るなどして交流している。
今回は5年生31人が参加。地元の庄内たがわ農協立川支所青年部(鈴木雅彦支部長)のメンバー10人が指導した。昨年度まで餅米を育てていたが、今回は「はえぬき」の苗にしたという。約8アールの実習田の半分を田植え機で、半分を手植えで苗植えを行った。
このうち手植えでは、児童たちが素足で田んぼへ入った。最初、児童たちはためらったもののすぐに泥の感触に慣れ、一つまみずつ自分の手で稲の苗を植えていた。阿部航大君(10)は「手植えしたのは初めて。最初は田んぼに入るのをためらったけど、泥の感触が気持ち良かった」と手足を泥だらけにしながら話していた。