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2023年(令和5年) 6月7日(水)付紙面より

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日本流の運動会に参戦 国際村チーム 外国出身者40人 “反省会”込みで国際交流 独特の文化に触れ盛り上がる

 “反省会”込みで国際交流―。鶴岡市田川地区の住民運動会が5月28日、田川地区コミュニティセンター(旧田川小学校)グラウンドで開かれ、集落単位の9チームに交じって「国際村日本語教室」の外国人約40人が参加した。ユニークな競技の数々に幼児からお年寄りまでが参加して地区を挙げて行われる日本流の運動会で、今年は競技種目を楽しむとともに、運動会後の集落ごとの内輪の親睦会となる地域独特の文化の「反省会」にも外国人が初めて参加。料理を食べながら各集落ならではの手作りの会で、地域の国際交流の輪を広げた。

 外国出身者向けに日本語教室を開講している同市の出羽庄内国際交流財団に働き掛け、2017年度から住民運動会に招いている。コロナ禍で国際村チームは4年ぶり4回目の“参戦”となった。留学生や企業の技能実習生などで、国籍は中国や台湾、ベトナム、オランダ、ケニア、メキシコなど10カ国の国際色豊かなチーム編成。子どもと一緒の家族参加もあった。和気あいあいと住民総参加の日本式運動会を楽しみ、対抗戦種目では賞品の獲得を目指して住民のチームと競い合った。

 その上で、今回新たに加わったのが運動会後の各集落の公民館や集会所で開く「反省会」への招待。希望した約20人が2―3人ずつ8つの集落に分散して参加した。中には反省会と聞き、「しっかりと反省の言葉を考えなければ。大変だ」と二の足を踏んだ人もいたが、「この辺で言う反省会は、行事を楽しんだ人たちが集う料理を囲んだ親睦の席。宴会だよ」と独特の文化を教えられ、「それなら喜んで」と参加した外国人もいたという。

 定番の油揚げの「座布団」に田川名物の焼き畑赤カブ漬、家々のかあちゃんたちの手料理、仕出し料理などそれぞれの“反省会”スタイルで、住民たちと外国人が運動会の珍プレーなどを話題に盛り上がった。子ども同士が早速仲良くなり、宴会の大人たちとは別に一緒に遊ぶ姿もあった。スタッフとして参加した国際村の関係者は「住民の皆さんに温かく迎えられ、声を掛けていただきながらおいしい食べ物をごちそうになり、みんなが『反省会が楽しかった』と大喜びしていた」と話した。

 反省会参加を呼び掛けた田川地区自治振興会の三浦総一郎会長は「今後につながる交流の糸口にしたいと考えて呼び掛けてみた。皆さんから楽しんでもらい、8月の集落のビアガーデンにも参加したいといった人もいた。みんながワクワクする国際色豊かな田川地区になれれば」と話した。

10カ国の国際色豊かなチームが住民チームと競技を繰り広げ、応援にも笑顔が広がり、日本流の運動会を楽しんだ
10カ国の国際色豊かなチームが住民チームと競技を繰り広げ、応援にも笑顔が広がり、日本流の運動会を楽しんだ

運動会後の“反省会”で、鶴岡で暮らす外国人が地域の文化に触れ、地元住民と和やかに交流した=5月28日
運動会後の“反省会”で、鶴岡で暮らす外国人が地域の文化に触れ、地元住民と和やかに交流した=5月28日



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