2025年5月18日 日曜日

文字サイズ変更



  • プリント用表示
  • 通常画面表示

荘内日報ニュース


日付の新しい記事へページを移動する日付の古い記事へ
  • ニューストップ
  • 最新記事
  • 戻る

2014年(平成26年) 9月3日(水)付紙面より

ツイート

伝説の巨大魚 「タキタロウ」 大鳥池で生息調査へ

 鶴岡市大鳥地区の大鳥池で、同池にすむといわれる伝説の巨大魚「タキタロウ」の生息調査が6―8の2泊3日の日程で行われる。同市が推進している、人口減少や高齢化の著しい過疎集落で住民自らが考え地域づくりを実践する集落対策事業の一環として実施。大鳥地域づくり協議会(工藤悦夫会長)が主体となって大鳥地区の貴重な地域資源である「タキタロウ」に光を当て、地区のPRや地域活性化につなげようと開催する。

 タキタロウは大鳥池に多く生息しているといわれる体長約2メートルの怪魚。口は三つ口でウサギに似ていて下顎の先が長く伸びて上顎の先に食い込んでいる。尾びれが大きく、体の表面は粘膜が厚くぬめりがあり、茶褐色で斑点がぼやけてはっきりしない。

 1982年、以東岳登山に参加した4人が標高1250メートル付近の尾根で大鳥池湖面を泳ぐ複数の巨大魚を目撃。83年に大鳥池調査が行われ、水深約30メートル、水温約5度の所にタキタロウと思われる大型の魚影を確認。85年、3年目の調査で体長約70センチ、体重5・6キロの巨大魚を捕獲し、専門家の鑑定で「アメマス系のニッコウイワナ」「オショロコマに近いエゾイワナ」と結果を得た。アメマスは陸封型と降海型に区分されるが、海へ降りなくてもこの大きさにまで成長できるということで大鳥池の不思議さと謎は一層深まった。

 今回の調査は地元住民はじめ、県内外から集まった一般協力者など27歳―71歳までの15人で実施。捕獲はせず、水深、水温、水質の調査や、魚群探知機「エコーサウンダー」による調査を行う。調査の結果がまとまり次第報告会を開く予定。

 協議会事務局で83年の調査にも参加した佐藤征勝さんは「この調査が、タキタロウがすめる環境の保持や大鳥地区の地域振興に役立てば」、田口比呂貴さんは「伝説を追い掛ける楽しさがある。調査隊へは県外からの申し込みもあり、タキタロウが広く知られているのはうれしかった」と話していた。

タキタロウのレプリカと協議会事務局の佐藤さん(左)、田口さん
タキタロウのレプリカと協議会事務局の佐藤さん(左)、田口さん



日付の新しい記事へページを移動する日付の古い記事へ

記事の検索

■ 発行月による検索
年  月 

※年・月を指定し移動ボタンをクリックしてください。
※2005年4月分より検索可能です。

  ■ キーワードによる検索
   

※お探しのキーワードを入力し「検索」ボタンをクリックしてください。
※複数のキーワードを指定する場合は半角スペースを空けてください。

  • ニューストップ
  • 最新記事
  • 戻る
ページの先頭へ

ニッポー広場メニュー
お口の健康そこが知りたい
気になるお口の健康について、歯科医の先生方が分かりやすく解説します
鶴岡・致道博物館 記念特別展 徳川四天王筆頭 酒井忠次
酒井家庄内入部400年を記念し、徳川家康の重臣として活躍した酒井家初代・忠次公の逸話を交え事績をたどる。
致道博物館 記念特別展 第2部 中興の祖 酒井忠徳と庄内藩校致道館
酒井家庄内入部400年を記念し、庄内藩中興の祖と称された酒井家9代・忠徳公の業績と生涯をたどる。
致道博物館 記念特別展 第3部 民衆のチカラ 三方領知替え阻止運動
江戸幕府が3大名に命じた転封令。幕命撤回に至る、庄内全域で巻き起こった阻止運動をたどる。
致道博物館 記念特別展 第4部 藩祖 酒井 忠勝
酒井家3代で初代藩主として、庄内と酒井家400年の基盤を整えた忠勝公の事績をたどる。
致道博物館 記念特別展 第5部 「酒井家の明治維新 戊辰戦争と松ケ岡開墾」
幕末~明治・大正の激動期の庄内藩と明治維新後も鶴岡に住み続けた酒井家の事績をたどる。
酒井家庄内入部400年
酒井家が藩主として庄内に入部し400年を迎えます。東北公益文科大学の門松秀樹さんがその歴史を紹介します。
続教育の本質
教育現場に身を置く筆者による提言の続編です。
教育の本質
子どもたちを取り巻く環境は日々変化しています。長らく教育現場に身を置く筆者が教育をテーマに提言しています。
柏戸の真実
鶴岡市櫛引地域出身の大相撲の元横綱・柏戸の土俵人生に迫ります。本人の歩み、努力を温かく見守った家族・親族や関係者の視点も多く交えて振り返ります。
藤沢周平の魅力 海坂かわら版
藤沢周平作品の魅力を研究者などの視点から紹介しています
郷土の先人・先覚
世界あるいは全国で活躍し、各分野で礎を築いた庄内出身の先人・先覚たちを紹介しています
美食同元
旬の食べ物を使った、おいしくて簡単、栄養満点の食事のポイントを学んでいきましょう
庄内海の幸山の幸
庄内の「うまいもの」を関係者のお話などを交えながら解説しています

株式会社 荘内日報社   本社:〒997-0035 山形県鶴岡市馬場町8-29  (私書箱専用〒997-8691) TEL 0235-22-1480
System construction by S-Field